「親子クッキングって楽しそうだけど、正直ハードルが高い…。」
そう感じたことはありませんか?
- 汚れそう…
- 時間がかかりそう…
- 料理が苦手だから教えられない…
実は私も、最初は同じ気持ちでした。
元料理人だった私でさえ、「今はやめて〜!」と思うことは何度もあります。
でも、食育インストラクターとして学び、2人の子どもと過ごす中で気付いたことがあります。
それは、
“親子クッキングで大切なのは”上手に料理すること”ではないということ”
一緒に楽しむ時間そのものに、大きな意味があるんです。
今回は、親子クッキングで幼児期に育つ5つの力についてお話しします。
「料理を覚えること」が目的じゃない
じゃあ何のために?私もそう思っていました。
「料理を教えなきゃ。」
「ちゃんと作らせなきゃ。」
そんなふうに考えていた時期がありました。
でも、実際は違いました。
幼児期の親子クッキングは、料理の完成度よりも「経験」が何より大切です。
混ぜる。
ちぎる。
のせる。
こねる。
匂いをかぐ。
味見をする。
こうした小さな体験の積み重ねが、食への興味や好奇心につながっていきます。
だから、きれいにできなくても大丈夫。
時間がかかっても大丈夫。
「できたね!」
「一緒に作れて楽しかったね。」
そんな会話が、子どもの心にはしっかり残っています。
① 食べることがもっと好きになる
「自分で作ったから食べてみようかな。」
子どもには、そんな気持ちが自然と生まれます。
もちろん、一度で苦手な野菜が好きになるわけではありません。
でも、自分で触った野菜や、自分で盛り付けた料理には興味を持ちやすくなります。
食育では、「食べなさい」と伝えるよりも、食材に親しむ経験が大切だと考えられています。
親子クッキングは、そのきっかけを作ってくれる時間です。
② 五感がたくさん育つ
こんなことで悩んでいませんか?
「テレビやタブレットを見る時間が増えてしまう…。」
実は料理は、五感をたくさん使う遊びでもあります。
視覚
野菜の色や形を観察する。
嗅覚
だしや焼きたての香りを感じる。
聴覚
ジュージュー焼ける音。
野菜を切る音。
触覚
粉のさらさら。
生地のもちもち。
野菜の固さ。
味覚
味見をして「甘い」「しょっぱい」を感じる。
普段の生活では、一度にこれだけ五感を使う機会は意外と多くありません。
料理は遊びの延長でありながら、自然とさまざまな感覚を刺激してくれます。

③ 「できた!」が自己肯定感につながる
幼児期は、「自分でやりたい」という気持ちが大きく育つ時期です。
だからこそ、大人が少しだけ見守る時間も大切になります。
例えば、
- レタスをちぎる
- トマトを洗う
- 卵を混ぜる
- お皿に盛り付ける
ほんの少しのお手伝いでも、
「ありがとう。」
「助かったよ。」
そう声を掛けてもらえると、子どもはとても嬉しそうな表情を見せます。
私は元料理人として、料理は「失敗しないこと」が大切だと思っていた時期がありました。
でも母になって気付いたのは、
“子どもにとって大切なのは、成功よりも挑戦する経験”
少しくらいこぼしてもいい。
形がバラバラでもいい。
「やってみたい。」
その気持ちを大切にできる時間こそ、親子クッキングの一番の魅力だと感じています。
④ 考える力や段取り力が育つ
「次は何をするんだろう?」
「どのお皿に盛り付けようかな?」
料理は、小さな「考える」の積み重ねです。
例えば、サラダを作るだけでも、
- レタスをちぎる
- トマトを洗う
- お皿を用意する
- 盛り付ける
というように、順番があります。
もちろん幼児がすべて考える必要はありません。
「次は何する?」
「どっちのお皿がいいかな?」
そんな会話をしながら進めるだけでも、子どもは自然と考える経験を積んでいきます。
遊びの中では見えにくい「段取りを考える力」も、料理では楽しく身につけることができます。

⑤ 親子のコミュニケーションが増える
毎日忙しいと、
「早く食べてね。」
「着替えて。」
「歯みがきした?」
どうしても指示する会話が増えてしまいます。
でも、一緒に料理をすると少し違います。
「上手に混ぜられたね。」
「いい匂いがしてきたね。」
「どっちが美味しそうかな?」
自然と笑顔で話す時間が増えていきます。
実は、この時間も立派な食育です。
食卓は栄養を摂るだけの場所ではありません。
「食べるって楽しい。」
そんな気持ちを育てる場所でもあります。
だから私は、料理が完成することよりも、一緒に笑って過ごせた時間を大切にしたいと思っています。
そんな余裕ないよ…大丈夫。毎日やる必要はありません
ここまで読んで、
「でも、毎日は無理…」
そう思った方もいるかもしれません。
安心してください。
私も毎日はやっていません。
疲れている日は、お惣菜の日もあります。
冷凍食品に助けてもらう日もあります。
それでいいと思うんです。
親子クッキングは、頑張るものではありません。
休日に少しだけ。
時間がある日に一緒におにぎりを握る。
サラダを盛り付けてもらう。
それだけでも十分です。
大切なのは回数ではなく、「楽しかった」という経験を積み重ねること。
その経験が、「食べることって楽しい」という気持ちにつながっていきます。

元料理人の私が「ちゃんとしすぎない食育」を大切にする理由
私は18歳から料理人として働いていました。
だから以前は、
「ちゃんと作ること」
「きれいに盛り付けること」
「失敗しないこと」
そんなことばかり考えていました。
でも、母になって子どもとキッチンに立つようになり、考え方が大きく変わりました。
子どもに必要なのは、プロのような料理を作ることではありません。
少しこぼしてもいい。
形がいびつでもいい。
大切なのは、
「自分でやってみた。」
「できた!」
という気持ちです。
だから私は、”ちゃんとしすぎない食育”を大切にしています。
お子さんはお料理のお手伝いが好きですか?
親子で笑いながら料理をする時間。
その時間こそが、子どもの心を育てる大切な時間だと思っています。
絵本は親子クッキングの最高のきっかけになる
「今日は何を作ろう?」
そう悩んだとき、私は絵本を開くことがあります。
絵本には、おにぎりやパン、カレー、ホットケーキなど、子どもが「食べてみたい!」「作ってみたい!」と思える食べ物がたくさん登場します。
絵本を読んだあとに、
「作ってみる?」
その一言だけで、親子クッキングがぐっと身近になります。
実際に、わが家でも絵本がきっかけで料理を楽しむことがたくさんあります。
食育は、難しい知識を教えることではありません。
絵本を読んで、笑って、一緒に作って、一緒に食べる。
そんな何気ない毎日の積み重ねが、子どもの「食べる力」を育ててくれるのだと思います。
今日は何しよう🤔
そんな日に、
「作ってみる?」と聞いてみませんか?

まとめ
親子クッキングは、料理を上手に作るための時間ではありません。
幼児期だからこそ育つ、
- 食べることへの興味
- 五感
- 自己肯定感
- 考える力
- 親子のコミュニケーション
こうした力を、楽しみながら育てられる時間です。
毎日頑張る必要もありません。
少しだけ一緒に混ぜる。
盛り付ける。
おにぎりを握る。
そんな小さな一歩から始めてみませんか?
きっと、子どもにとっても、大人にとっても、かけがえのない時間になりますよ。
今日からできること
🥬 レタスを一緒にちぎってみる
🍙 おにぎりを一緒に握る
🥗 サラダを盛り付けてもらう
📖 絵本に出てきた料理を一緒に作ってみる
完璧を目指さなくて大丈夫。
まずは「一緒に楽しむこと」から始めてみましょう。
Q&A
Q. 何歳から親子クッキングはできますか?
料理を始めるのに年齢は関係ありません。お子さんの発達に応じて始めてみてください。
おおよそ2歳頃から、ちぎる・混ぜる・のせるなどの簡単なお手伝いができます。
お子さんのペースに合わせて無理なく楽しみましょう。
Q. 汚されるのがストレスです…。
その気持ち、とてもよく分かります。
新聞紙やシリコンマットを敷いたり、汚れてもいい日を決めたりすると気持ちがラクになります。
Q. 料理が苦手でも大丈夫?
もちろんです。
食育で大切なのは料理の上手さではなく、「一緒に楽しむこと」。
市販のピザ生地やホットケーキミックスを使っても十分親子クッキングになります。
親子クッキングは、料理を教える時間ではなく
「食べるって楽しいね」を親子で育てる時間。
それが、私が大切にしたい「ちゃんとしすぎない食育」です。




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